チャンディ・パナタラン(Candi Panataran)

ここのCandiには、イ国在留中2回も来てしまった、お気
にいりの場所であった。
理由は、マラン(Malang)市よりブリタール(Blitar)市まで
約2時間と近く、市内にはスカルノ初代大統領のお墓が
ある事もあるがボロブドゥール寺院より、クッキリと浮彫り
レリーフが残っているのが美術的に見応えがあるからで
ある。
私見も含めるが、ヒンドゥージャワのマジャパイト王国時
に完成され(1197-1454)、一番奥の3層からなる一番
上の場所は当時の王の謁見場があったものと考える。
一番下の基壇にラーマヤナ、2層目は古代ジャワ物語の
クリシュナヤーナ、3層目に神鳥ガルーダの浮彫りがそれ
ぞれ施されている。
右下にある四角のCandi Nagaは、3段目の左2番目の
写真で四方に女人が竜蛇を捧げているように見える。
手前の塔をかたどったCandi Tanggal(タンガル)には
1369年の建立年がある。
入口の平らの一層基壇の上には何らかの木造建物が
あったのではなかろうか。

いろいろと想像させる建造物がある所であり、興味の
ある方は東ジャワを訪ねた際は一見の価値があると
思う。